英検準1級受験までの学習過程を紹介するよ!
2020年度の英検準1級を今月7月に受験しました。
【追記2020年8月14日】合格しました!成績などの詳細はこちらの記事です。
受験までの学習過程や対策、所感などを振り返ってみます。
また短期間で難関試験である資格試験「宅建」に合格された「たいがー」さんの宅建【宅地建物取引士】独学 勉強方法が学習メソッドの参考になります。
この記事は次のような悩みを抱えている人におすすめです。
- 英検本番までどういったスケジュールで取り組めばいいのか分からない
- 英検準1級を受験するためにどんな教材やツールを使えばいいのか知りたい
- 技能別の具体的な学習方法を知りたい
英検準1級受験までの英語力
今回の英検準1級試験を受験する際に持っていた資格・実力は
- 英検2級(2008年6月)
- TOEIC 800(2016年3月:参考)
ちなみに2020年6月28日(日)にTOEICの「TOEIC公式みんなで模擬受験」に取り組みました。
その結果は815点相当でした。
よく英検準1級に合格するにはTOEIC800点前後といわれているので合格できるかものレベルだと感じてました。
英検準1級受験までの学習時間
結論から言うと学習時間は4ヶ月半(140日ほど)で約400時間です。
詳しい内訳は次の表のとおりです。
平日 | 休日 | 月 | |
2020年3月 | 2~3時間 | 4~5時間 | 約90時間 |
4月 | 2~3時間 | 4~5時間 | 約90時間 |
5月 | 1~2時間 | 2~3時間 | 約50時間 |
6月 | 2~3時間 | 4~5時間 | 約90時間 |
7月(~18日) | 2~3時間 | 5~6時間 | 約80時間 |
合計 | 約400時間 |
今回の英検準1級受験にあたり当初は2020年度第1回試験(5月31日)を目標にしてました。
3ヶ月間で合格することを目標にしていたため3月1日から学習を開始しました。
ところがコロナウイルスの感染拡大により第1回試験の申し込みを見送ることにしました。
4月下旬のことでした
そのため5月末までの1か月間は英検対策の学習時間は減りました。
それでも毎日英語に触れるということだけは徹底しました。
次回の従来型英検は10月だったのでまだ4ヶ月以上あったのでモチベーション維持が難しいと感じていました。
そこでS-CBT7月受験に申し込みすることを5月末に決めました。
6月からは目標が明確に定まったので学習時間も再び増加しました。
とくに独学では対策が難しいスピーキング対策を重点的に行いました。
ラスト1ヶ月は100時間近く勉強しました。
使用した教材
使用した書籍は次の9冊です。
- 過去問題集3冊(2016年度~2019年度まで4年分)
- 英検準1級予想問題ドリル
- でる順パス単
- 語彙イディオム問題500
- 文で覚える単熟語(以下、文単)
- 最短合格!英作文問題完全制覇
過去問は英検のホームページで直近3回分の問題とリスニング音源、解答が公開されています。
英検公式ホームページにある過去問のページはこちら。
目的別に分類すると次の表のようになります。
学習目的 | 書籍名 | 出版社 |
問題演習 | 過去問題集 | 学研、旺文社 |
問題演習 | 英検準1級予想問題ドリル | 旺文社 |
語彙力強化 | でる順パス単 | 旺文社 |
語彙力強化 | 語彙イディオム問題500 | 旺文社 |
語彙力・読解力強化 | 文で覚える単熟語 | 旺文社 |
英作文 | 最短合格!英作文問題完全制覇 | ジャパンタイムズ |
これらの書籍以外に用いた学習ツールは次の2つです。
- 単語暗記アプリ「mikan」
- DMM英会話の2次試験面接対策
「DMM英会話の2次試験面接対策」では旺文社出版の「14日でできる!英検準1級 二次試験・面接 完全予想問題」を教材として扱っています。
学習スケジュール
自分の英検準1級試験での弱点は
- 単語力・語彙力が足りていないこと
- リスニング問題のPart2の内容理解力が低いこと
- スピーキングの2分間のナレーションでのタイムマネジメント
1、2の弱点克服のために毎日やったことは次の2つです。
- 単語暗記(パス単とmikanアプリを使用)30分~1時間
- リスニングの過去問 30分~1時間
3の弱点はDMM英会話を使って徹底的にスピーキング練習をすることで克服していきました。
具体的な方法はこの記事の後半で説明しています。
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また4技能は次のように取り組みました。
リーディング | リスニング | ライティング | スピーキング | |
3月 | 過去問1回分 | 2日で過去問1回分 | 英作文問題完全制覇から毎日1問、型の作成 | |
4月 | 文で覚える単熟語 の長文2本 | 2日で過去問1回分 | 英作文問題完全制覇から毎日1問 | |
5月 | 文で覚える単熟語 の長文2本 | 2日で過去問1回分 | ||
6月 | 過去問1回分 | 1日で過去問1回分 | 過去問1問 | DMM英会話での 2次試験対策 |
7月 | 過去問1回分 | 1日で過去問1回分 | 過去問1問 | DMM英会話での 2次試験対策 |
現段階での実力を測定
まず直近の過去問(2019年度第3回)を1回分を時間を測って解きました。
リスニングは約30分、リーディングは65分(ライティング25分として計算)の制限時間で解きました。
合格点の目安は正答率70%です。
リスニングは正答率66%とまずまずでした。
リスニング | Part1 (会話問題) | Part2 (文の内容問題) | Part3 (Real-Life問題) | 合計 |
正答数 | 9/12 | 8/12 | 2/5 | 19/29 |
正答率 | 75% | 67% | 40% | 66% |
半年間近くオンライン英会話をしているおかげで悪くはなかったんだと思います。
一方リーディングは正答率58%と目標ラインの70%には程遠い結果となりました。
リーディング | Part1 (語彙問題) | Part2 (長文穴埋め問題) | Part3 (長文読解) | 合計 |
正答数 | 14/25 | 3/6 | 7/10 | 24/41 |
正答率 | 56% | 50% | 70% | 58% |
語彙問題の正答率が50%程度と低く過去問を研究することにしました。
技能別の学習方法
リーディング
語彙問題対策その1
パス単を使いました。受験まで3周しました。
2016年~2019年までの過去問(4年間、12回分)の語彙問題(合計12回×25問=300問!)を解きました。
そして選択肢4つの意味を全て調べていきました。
正解の選択肢だけではなく、誤答の選択肢も確認するのがポイントです。
そしてパス単に該当する単語を探してその横に2016年第1回試験で出た単語なら「16-1」とメモしていく作業をひたすらしていきました。
こんな感じです。出る度Aの動詞のページ。
このページだけでも10単語のうち5単語が直近の本試験で出題されてました。
また難易度の高い出る度Cの動詞のページ。
10単語のうち6単語が直近の本試験で出題されてました。
こんな感じで選択肢の単語をチェックしていくとパス単には載っていない単語も出てきました。
これらの単語はノートにまとめていきました。
語彙問題対策その2
出版日が2006年と古いのですがこちらを購入し3周しました。
この問題集のおすすめポイントは
- 政治/法律や経済/ビジネス、日常生活など6つのジャンルで問題が構成されているので関連する単語が一気に覚えられ記憶に定着しやすい
- 模擬テストが4回分(25問×4=100問分)あるが近年の語彙問題に比べ難しいので語彙力が強化される
- 巻末に500問すべての選択肢の日本語の意味が掲載されているので確認しやすい
とくに巻末の単語一覧は復習する際に便利でした。
語彙問題対策その3
mikanアプリを使って隙間時間にひたすら暗記しました。
ゲーム感覚でできるのでオススメです。
アプリは次のサイトから入手できますが、一部コンテンツを除き課金が必要になります。
注意点としてはアプリでは英単語をみて4択の日本語から選んで答えるため英語の選択肢から選ぶ練習もする必要があります。
なので
アプリで覚える→語彙問題で演習する→再度アプリで覚える
の繰り返しが必要になってきます。
また単語は定着順に次の4段階に割り振られます。
本番までに「完璧に覚えた単語」か「ほぼ覚えた単語」までレベルを上げました。
以上3つの学習法で語彙問題の対策をしました。
リスニング
過去問を毎日解くことでスピードに慣れることを意識しました。
TOEICのリスニングが400点前後とれる学習者なら英検準1級のリスニングのスピードは速いとは感じないかと思います。
ライティング
3月、4月は毎日英作文1問解きました。
素材は「英作文問題完全制覇」と過去問です。
題材は「英作文問題完全制覇」と「過去問」からの課題を利用しました。
「英作文問題完全制覇」には課題が24問あります。
また過去問は2016年第1回から現行の問題に変更があったので2016年から2019年4年分(計12問)解きました。
いずれも課題に対して「肯定」と「否定」の2パターン答えを用意しました。
そうすることで両方の意見を思いつくことができ、単語や表現をたくさん覚えられることができました。
ライティング対策については別記事で紹介していますので詳しく知りたい方はこちらからどうぞ。
スピーキング
「14日でできる!英検準1級 二次試験・面接 完全予想問題」を使ってDMM英会話で14回分やりきりました。
6月から週2回、7月に入ってからは2日に1回のペースで練習しました。
毎回4コママンガのナレーションを考えて使えそうな表現や単語をまとめていきました。
DMM英会話を利用したスピーキング対策については別記事で紹介していますので詳しく知りたい方はこちらからどうぞ。
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まとめ
英検準1級試験受験までに学習してきて単語力とライティング・スピーキング力がワンランクあがりました。
- 受験期間は4ヶ月強で学習時間は400時間ほど
- 単語学習と過去問を使ったリスニングは毎日取り組んだ
- 英作文と面接は客観的に講師に見てもらう
- スピーキングは直前1~2ヶ月でじっくり取り組む
また今回受験するにあたり対策が取りにくいライティング、スピーキング対策にはDMM英会話は非常に役に立ちました。
もしDMM英会話の英検対策が気になる方は無料体験レッスンもあるのでぜひやってみましょう。
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具体的な英検対策については別記事で紹介しておりますので気になる方は参考にしてみてくれるとうれしいです。
DMM英会話でできるライティング対策の解説記事はこちらからどうぞ。
DMM英会話でできるスピーキング対策の解説記事はこちらからどうぞ。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。